数値と、あなたが感じること
あなたもおそらく、その数値を手がかりのひとつにしてブーツを選んだはずです。はっきりした答えに見えたからです。そして、雪の上に出ました。
習っている最中なら、それは痛みとバランスのなさにつながることがあります。太ももがパンパンになり、後ろに倒れそうな気がして、バランスを保とうと足の指で踏ん張ります。転ぶのが怖いのは普通のことです。
そのうち痛みは薄れるかもしれませんが、今度は上達が止まります。同じコースばかり滑り、急斜面や硬いアイスバーン、深い雪が怖く、スキーが勝手に動いているように感じます。
技術、自信、コンディションのすべてが関係します。でも私の経験では、支えてくれないブーツはそのすべてを悪化させます。そして、あなたのブーツが支えてくれているかどうかは、側面の数値だけではわかりません。
数値は何のためにあるのか
その数値はフレックス(硬さ)と呼ばれていますが、この名前は誤解を招きます。ブーツの仕事は、曲がることではなく、あなたの押す力をスキーに伝えることです。
適切なフレックスのブーツは、前後のバランスを保ってくれます。足首を前に曲げると、ブーツがその動きをスキーのトップへの圧力に変えます。スキーはたわみ、その間ブーツがあなたを支えます。
あなたにとって低すぎると、前に体重をかけたときにブーツのフレックスが支えてくれず、曲がりたいときにスキーが曲がってくれません。高すぎると足首を前に曲げられず、結局、後ろに寄りかかってしまいます。どちらなのかの見分け方は、フレックスが原因のときで紹介しています。
統一された試験がない
ミュンヘン工科大学の研究者によると、スキーブーツのフレックスには統一された試験方法がありません。共通の試験がなければ、メーカーはそれぞれ独自に決めるしかありません。だから私の考えでは、あるメーカーの100と別のメーカーの100は、そのまま比べられるものではありません。
インスブルック大学のある研究では、スキーヤーがゲレンデで履いていたブーツを測定しました。数値が高いほど支えが大きくなる傾向はありましたが、その関係はゆるやかなものでした。そして、100と表示されたブーツと110のブーツ、あるいは80と90のブーツのあいだには、はっきりした差は見つかりませんでした。
私なら数値をこう使う
スキーブーツのフレックスは、レベルで選ぶものではありません。物理で選ぶものです。レベルはどこで習ったかで変わりますが、あなたの体と滑りの物理は変わりません。背が高い人や体重のある人なら、同じブーツでも感じ方が違うことがあります。
- 数値は、ブーツがあなたをどう支えるかの正確な尺度ではなく、おおまかな目安として扱いましょう。
- 比べるなら同じメーカーのブーツ同士で。10の差を重く受け止めすぎないようにしましょう。
- いちばん高い数値でも、いちばん低い数値でもなく、あなたの体に適切なフレックスを探しましょう。
快適さについて、ひとつ注意があります。足の指や土踏まず、当たる箇所が痛むなら、私の作業台ではたいていフィット感の問題で、数値を下げても解決しないかもしれません。それに、低いフレックスは、お店で思うほど快適な選択ではありません。
“側面の数値は、おおまかな目安です。出発点はあなたの体です。”
次にすること
まずあなたのフレックスを知り、それをブーツフィッターに持って行きましょう。フィット感はフィッターが整えてくれます。そして、良いインストラクターを見つけましょう。フレックスのために、私はFlexFinderを作りました。
FlexFinderはiPhoneアプリです。身長、体重、スキーのサイドカーブ(スキーに書かれたラディウス)、スキーブーツのフレックスを入力し、スマートフォンをポケットに入れて2〜3本滑ります。スマートフォンのセンサーであなたの滑りを記録し、ブーツが何を受け止めなければならないかを割り出します。カウントされるのは時速15 km以上の滑走だけです。
あなたのフレックス、今のブーツについての結果(低すぎる・高すぎる・適切)、そして11ブランド・328モデルの中から該当するブーツが表示されます。最終的な答えではなく、ブーツフィッターと一緒に試し履きするための候補リストとして使ってください。
FlexFinderが計算するのはフレックスです。フィット感はチェックしませんし、診断でもありません。フィッターはあなたの味方です。そして、私たちも。
だから、表示ではなく、あなたの体から始めましょう。私の経験では、フレックスがブーツの中の体に合っていて、良いインストラクターと良いフィット感もそろうと、人はバランスを見つけ、上達し始めます。側面の数値を疑い続けるのをやめ、自分のバランスを信じられるようになるのです。
